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西関東逃避旅行(2)

前回の続き。

10:41発の快速アクティーに乗って、品川駅を出発。
まず、目指すは茅ヶ崎。
東海道線をぶっ飛ばす。
なぜぼくがアクティーに乗って茅ヶ崎を目指しているのか、すべては『西関東逃避旅行(1)』に書いてあるので、わけのわからない人はそっちから読んでくださいな。

乗った車輌は、E233系3000番台。
あの、中央線東京口や、京浜東北線の新型電車と、同型だ。
しかも、東海道本線仕様(2階建てグリーン車連結)を意味する3000番台は、この1編成しか存在しない。
それに乗ることが出来てしまった。幸先がいい。

川崎、横浜、大船と、電車はどんどん進んでいく。
何度も乗ったことのある路線だ。でも、平日の昼間に乗ると、なんだか新鮮だ。
外は寒いが、電車内のお日さまが差し込む窓側の席は、ぽかぽか陽気。
しかも、最近の電車は紫外線カット窓ガラスだ。お肌にも良い。

でも、あまりぼけぼけもしていられない。
茅ヶ崎はすぐそこだ。
ここより先に行ってしまうと、袋小路となり、追徴料金が発生してしまう。
茅ヶ崎で降りて、相模線に乗り換えなければならない。



11:23、茅ヶ崎に到着。
この駅で降りるのは、初めてだ。
本当なら、改札を出て、ぶらり散歩をしたいところだが、そういうわけにはいかない。
改札出ると、1,000円近く取られるのではないか。
構内のトイレに行き、スッキリして、冷たい缶コーヒーを買って、相模線のホームに向かう。



相模線は、205系の4両編成。
あれ~、ドアが開いていない。
発車時刻まで、あと3分あるのに。中に人が乗っているのに。

ホーム上で約5秒、迷って、そして、ドアの横にボタンを見つけた。
寒冷地や、比較的乗客の少ない路線・時間帯は、首都圏でも押しボタンでドアを開ける仕組みになっている。
ここ相模線もそうだった。

ボタンを押す。「きんこ~ん、きんこ~ん、きんこ~ん」という音がして、扉が開く。
乗車し、当然のマナーとして、内側から「閉じる」ボタンを押す。
「きんこ~ん、きんこ~ん、きんこ~ん」という音と共に、扉が閉じる。
自分の押したボタンで鳴っていると思うと、結構うるさい。

着席。コーヒーを飲み干す。
さて、空き缶を捨てて、と。

あ、ゴミ箱は、ホームにしかないのだ。
また外に出なければならない。
ボタンを押す「きんこ~ん、きんこ~ん、きんこ~ん」
当然のマナーとしてドアを閉じようと思うが、外側には「閉じる」ボタンがない。閉められない。
ゴミ箱にダッシュし、缶を捨て、また同じ扉から電車に乗り、内側からドアを閉める。
「きんこ~ん、きんこ~ん、きんこ~ん」
電車に乗って静かに座っている数名が、ちらりとこちらを一瞥し、また自分の世界に入る。
ごめんなさ~い。



定刻どおり、11:32、電車は茅ヶ崎を出発した。
ああ、そういえば、品川で本を買ったのだ。
トリンプの社長をしていた人が書いた、仕事の効率化の本だ。
ムダな仕事はもう、やめよう!ムダな仕事はもう、やめよう!
吉越 浩一郎



読みながら、何故だかどんどん暗くなっていく。そういえば、朝から気分は下向きだったのだ。
まさか、この、通勤の片手間で読むような本で、ぼくは泣いてしまうのか?
泣いてしまった場合、涙はトリンプのローズピンクのパンティーで拭くべきなのか?
妻のパンティーは、しまむらだ。しまむらで、トリンプのパンティーは取り扱っているのか?
途中で、本を読むのをやめた。



結局、トリンプのパンティーは、必要なかった。
でも、この感情の起伏、なんなのだろう。
気温差のせいか?花粉症か?

ふと外を見ると、厚木基地を離陸した戦闘機が飛んでいる。
相模線終点・橋本は、刻々と近付いていく。

せっかく会社を休んで逃避行しているのだ。
この本を読んで泣いた理由、逃避行したくなった気持ち、そのへんを突き詰めると、鬱々の理由が分かるかもしれない。
そんな期待がどこかにあった。
また、分からなくてはいけない。そのために、今日一日、ぼくは逃げるのだ。
そんなふうに、逃避行しているにもかかわらず、ちょっとずつ自分を追い詰めていく自分がいた。

西関東逃避旅行(3)』につづく
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テーマ : 不安定な心
ジャンル : 心と身体

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しまむらですか(笑)

会社から、仕事から逃げない、というのが信条で、最終的には僕も通勤途中でパニック状態になり、電車を降り、そのときに「会社にも行けないしもうダメだ・・・」となったので、そのときのお気持ちわかります。

快速アクティー、彼女と熱海に行ったときに乗ったので懐かしいです。

返信>ひろせんさん

いやあ、笑っていただき、光栄です。こういうのって、結構勇気がいるんです。妻の許可、得てないし。(笑)
ぼくも以前、東京から熱海まで、会社の面子でボックス席を占領し、ビールを飲んだことがあります。
ちなみに、当時は、男ばかり4人でした・・・。
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