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ダメなPM

昨日の記事『仕事のできないやつ』に引き続き、システムエンジニアネタでいきます。

前に一回、書いたことがあるかもしれないが、この業界は、プロジェクトというものをひとつの単位として、皆が仕事を行っている。
プロジェクトがあれば、それをマネージメントするひとがいる。
その人のことを、PM(プロジェクトマネージャー)と呼ぶ。

どこの世の中にも、よいマネージャーというものは、存在する。
ということは、相対的に、悪いマネージャーも存在する。
これが、今日の主題。


PMとは、システムエンジニアを統括する人間として、客と協業あるいは対峙し、システムの姿を明らかにしていく仕事をする人である。
当然、システムエンジニアからも、客からも、信頼されなければいけない。
この「信頼される」ために採る方法は、人それぞれ、個性があって面白い。

・徹底的に、客の仲間になり、システムエンジニアたちをなだめるタイプ。
・逆に、システムエンジニアの親分として、客に喧嘩を売るタイプ。
・とにかく、資料や会議での発言などで、自分をスマートにみせることで、人をひきつけるタイプ。

まあ、何でもいいや。


最近、この努力をしないPMが、やたら目に付く。

1.PMPという資格を取得し、それをみせびらかせば人がついてくると勘違いしている輩。
2.いきなり人に、説明もなしに仕事を振り、それがどう使われるのかの説明を全くしない輩。
3.プロジェクト終盤においても、「こうであるべきだ」的発言を繰り返し、嫌われる輩。
4.いきあたりばったり、対症療法しかできない輩。
5.都合が悪くなると、すぐ病気になる輩。

1番は、「資格至上主義」と呼ばれる、どこの世界にもいる頭でっかち人間のこと。
2番は、自分の立場を確保するために、重要情報を絶対に人に話したがらない人間のこと。
3番は、計画通りに進まないと、すべて部下や客のせいにする人間のこと。
4番は、計画を立てられない人間のこと。
5番は、僕のこと。

しかも、もっと腹が立つのは、こういう輩が、社長・役員系にウケが良いということ。
プロジェクトの運営をないがしろにする代わりに、資料はとてもきれいに、美しく、見栄え良く作成する。
こういうやつが出世しやがるから、その下で働くエンジニアたちは、自分の殻に閉じこもる。
そして、昨日の記事のようなエンジニアが完成する。



人の悪口ばかりで、自分の話をしてないなあ。
以下、ストラグラーという人間に興味のある人だけどうぞ。


僕は、プログラマーからスタートした。
スタート当初は、客に会うこともままならないような、巨大プロジェクトの末端で、ゴキブリのように仕事をしていた。
ちなみに、言語はCOBOL。
下請けの下請けの下請け。
途方もなく大きなシステムの、サブシステムの、そのまたサブシステムの、プログラムの一部。
設計書を渡されて、そのとおりにプログラムを作り、テスト項目を作成し、テストをした。
それが、何の役にたつのか、さっぱり分からなかった。

次にやったのは、当時流行り始めていた、Java-Servletを使用したWEBアプリケーション。
初めて見たJavaという言語で、たった3ヶ月で受注管理システムを作ってしまった。

このシステムを納品するとき、はじめて、実際にシステムを使用する客と対面した。
客から聞く話は、PMから聞く話とはまるで違っていた。
 「ほんとうは、こんなシステムにしたかったんだ」
 「こんなことが出来るとよかったんだけれどな」
そんなこと、ひとこともPMからは聞いていなかった。

僕は、そのシステムの保守要員として、半年ほど引き続いて働いた。
気がついたこと:
 ・自分が作ったプログラムは、保守がしにくい。
 ・ハードウェアやデータベースの設定値が、プログラムを動作させるために適正化されていない。
 ・客の言うことをすべて聞いていたら、システムとして成り立たない。
それでも、いろいろ頑張った結果、最終的に保守要員から抜ける際に、客から送別会をしてもらえるまでになった。
結婚式のとき、祝電まで頂いた。
これは、僕の誇りであり、自慢であり、今、エンジニアとして働く際に拠り所としていることである。


システムは変わるものだ、ということを知ったのは、もう少し後のことだ。
半年かけて作ったシステムが、時代遅れになっていた、ということがあった。
便利な顧客管理システムを作ったら、時代は急激に「顧客情報保護」の方向に向かい、便利すぎるシステムはよくない、ということになった。


今の常識は、半年後に非常識になっている可能性は、十分にある。
実際に、この金融危機で、業務のあり方の変換(システムの変更)を迫られた人は多いだろう。

そのシステムの一助となるべく作られたコンピューター・システムも、変わらなければいけない。
変えられなければいけない。
「変更できないシステム」は、すぐに時代遅れになるシステムだ。

半年前に客が言ったことを盾に取り、「ぜったいに譲らないぞ」と頑張るPMは、駄目だ。
逆に、「今、作りかけている仕組みは、変えなければならない」と、客に言うことが必要だ。
契約の変更を提案するくらいでなければならない。

そのために、客からも部下からも信頼される必要があるのだ。
信頼されなければ、説得も何も出来ない。


そんなPMに、僕はなりたい。
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テーマ : ひとりごと
ジャンル : 心と身体

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ストラグラーさんはやっぱり真面目な方なんですね^^
仕事に対する理想
それに近づくための努力
満足のいく仕事をしたい
と私も頑張っています
が・・
最近力を抜くことも大事だな・・・と思う今日この頃
体裁ばかり気にしてトンチカンな人とかもいますが
うまく立ち回る人っていますよね。。
でも 見る人が見ればわかる!と思いたいです
無理せず頑張って行きたいと思います

こんばんは。
私は畑こそ全く違いますが、少しだけプログラムをかじっています。
保守、これを考える場合には、プログラムが始まる前から段取りしておかなくては難しいです。それでいて、時代は常に流れている。なんとも難しいジレンマですね。

私などは、いわゆる趣味。自分の好きなものを、好き勝手に作ればそれでよい身分です。
しかし、自分の作ったフリーソフトを使ってくれて、その上要望まで出してくれるユーザーさんが、嬉しいことにたくさんいて、その保守(バージョンアップ)をしている自分が、もっと始めから仕様をしっかり決めておけばよかったなどと、ちょっとばかりプロめいたことを考えたりしつつ、毎夜毎夜、夜更かししながら頭を抱え、それでも諦めずにエディタに英語の羅列を打ち込んでいるのは、なんとも悲しいプログラマーの性(さが)を感じます。

ストラグラーさんが、お客さんから送別会をしてもらえるまでの信頼関係を築けたことに誇りを持っているのと同じように、私もたとえフリーソフトでも、多くの人に使ってもらえるものが作れたことを誇りに思っています。

ちょっとストラグラーさんとは環境が違いすぎますが、すごく、共感できる記事でした。

返信

>MOMOさん
嫌な仕事を嫌々するのって、すごく体力を消耗しますよね。
力の抜きどころを見極めるため、その仕事の本質を知ることは、必要なことだと思っています。そのためには、仕事を好きになるのが手っ取り早い。
なんだか、考えすぎると禅問答みたいになってきてしまいます。

>abstraさん
失礼ながら、abstraさんがフリーソフト作ってるなんて、すごく意外でした。
仕事だろうが趣味だろうが、自分のやっていること、作ったものが、誰かのためになっていることが、目に見える形で分かるって言うことは、生きるエネルギーになりますよね。
そうやって、下手くそなりに世の中を渡っていくのも、乙なものです。

  こんばんは
  突然の訪問すいません
  頑張って仕事してきてもね
  自分の意見なんて、、、、、
  結果的に私は人に就きたくなくなり
  自分で自分の思うとうりの仕事をはじめました。
  頑張れば依頼はくるし、結果ははっきりと出るので
  やりがいがあります。
  いろいろ参考になりました
  ありがとうございました。

返信>さよちゅうさん

謝る理由なんて、なにもありません。
さよちゅうさんの正解は、きっとそこにあったのだと思います。
でも、僕は、人と一緒に仕事がしたい。
どうしても、諦めることができないんです。
お互い、頑張りましょう。

まるで。。。

いまの自分状況を書いてもらってるような内容で共感しました。

PMってなんなんだろうって思います。
結局、楽な方法、しってる方法、他人のせいにする方法しかしらないPMが多いと思います。

私は部下を大切にしない上司、嘘を付く上司が信用できません。
なかなかいいPMには会えませんが、反面教師としてがんばれればと思います。

返信>たんたん様

はじめまして。
いっそのこと、自分がいいPMになればいいんだ、と思って頑張っています。
でも、時々、まれに、いいPMっているんですよね。
そんなときは、当たりくじ級に嬉しいです。
ランキング参加中
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ストラグラー

Author:ストラグラー
システムエンジニア11年戦士。
世の中の出来事や身のまわりのいろいろなことに、興味の向くままに、てれてれと書き綴ります。
闘って撃沈したり、折り合いをつけたり、妥協したり、たまにはガッツポーズしたり。
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