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カルロス・クライバー

カルロス・クライバー。
独特の美意識を持った、稀有な天才指揮者だ。

ブラームス:交響曲第4番ホ短調作品98、他 [DVD]ブラームス:交響曲第4番ホ短調作品98、他 [DVD]
カルロス・クライバー


今回紹介するのは、CDじゃなくて、DVDである。
同曲には、同じ指揮者の振った名盤CDも出ている。
でも、やっぱりDVDを紹介しよう。


演奏は、ドライで、スマート。
流麗な美感。
オーケストラを統率する、爽快なドライブ感。
ダイナミックなリズム感。
それでいて、これ以上を求めようがないくらいの透明感。
決して「濃い」演奏ではないが、確実に心に残る。

ここまでなら、CDでも体感できる。

以下、DVDでなければ分からないこと。


見ないのは勿体ないくらいの、鮮やかな指揮ぶりだ。
クライバーは、目で、指で、指揮をする。
指示が、これ以上求めようがないくらい的確に、身体から溢れてくる。

手首をちょい、っとひねると、オーケストラが、「ジャン」。
左手がつつ~っと伸びると、ヴァイオリンが艶っぽく伸びる。

この人自身が、音楽なのだ。
でも、この裏には、かなり入念なリハーサルがあったことは、あまり知られていないかも。
僕はついさっきまで知らなかった。

以下、思い出話。

僕がこの人の指揮を初めて見たのは、1989年のウィーンフィル・ニューイヤーコンサートだ。
(あ、もちろんテレビでね。客席にはバブリーな日本人で溢れていたような気がする)
1992年、このクライバーがウィーン・フィルと一緒に日本に来ることになり、チケット争奪戦に参加した。
しかも、ブラームスの第4を演奏するとのこと。
鼻息荒く電話攻撃すること40分、ようやくチケットをGETした。

来日直前、クライバーは突然キャンセルしてしまった。
体調不良とか言っていたけれど、おそらく気が向かなかったのだろう。
代役の指揮者は興味のない人だったので、僕もチケットをキャンセルした。



またそのうち機会があるだろう、と思いながら、ずるずると年月は経ち、2004年、クライバーはこの世を去った。

ああ、何度か来日し、演奏会を開いたというのに、結局行けずじまいだ。
もう、目一杯後悔。悔いても、クライバーは帰ってこない。
DVDで、疑似体験しよう。そして、後悔しよう。

過ぎ去った日は、二度と戻っては来ないのだ。
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テーマ : ひとりごと
ジャンル : 心と身体

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こんばんは

やまです。こんばんは^^

私はワレリー・ゲルギエフという方が好きです。
存命されてるので、是非聞いてみて下さい。

こんばんはv-85

コメントありがとうございました♪

わたくしも、行かないで後悔した事が多々あります。
やはり、思い立ったが吉日・・・という事なのでしょうね!
しかし、ストラグラーさんの場合は、先方の事情によるもの・・・心中お察しいたします(泣)
(以前、わたくしも「レッチリ」の急遽公演延期で泣かされました・・・)

また遊びに来ますね~♪

返信

>やまさん
おお、あのひげもじゃゲルギエフですか。
顔と名前だけは知っています。演奏は・・・聴いたことがありません。
来月のCD購入予定リストに入れておきます。
(お金がないんです・・・)

>ともさん
いらっしゃいませ。
もう、ほんとに、行ける機会をどうでもいい理由で逃したりすると、一生後悔しますね。
クラシック界では、いわゆる「巨匠」級の方々は、結構お年を召されている方が多く、機会喪失の可能性が高い分野でもあります。
また、遊びにいかせてもらいます。
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