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ディヌ・リパッティ

ディヌ・リパッティ。
1950年に、33歳の若さでこの世を去った、ルーマニアのピアニストである。
そして、僕にとって、いちばん大切なピアニストである。

ピアノ小品集ピアノ小品集
ディヌ・リパッティ


リパッティの録音は、どれも古く、ノイズが耳障りである。
それでも、僕にとっては古今東西で最も大切なピアニストだ。


以下、完全に僕の主観的意見。


リパッティは、ピアノという楽器が本来持つ音色というものに徹底的にこだわった人だ。
こんなピアニストを、僕は他に知らない。
「いかに美しく響くか」ということに、徹底的に注力し、オリジナリティをそこに盛り込もうとは一切しない。
ショパンなら、ショパンが弾いたであろう、あるいは弾きたかったであろうピアノを再現させるべく、徹底的に自分を殺し、音符、音色、響きを追求する。

そうして出てきた音の、何と美しいことか。
自分の体臭を押し殺し続けた結果、逆に、誰も真似の出来ない、リパッティしか弾き得ないピアノ曲が、そこに再現されているように、感じる。
録音は大変古いし、発売されているCDは、LPレコードの復刻版で、ノイズが激しい。
それでも、他のどんなピアニストの弾くピアノより、美しく、気高い。


僕は時々、ピアノを弾く。
リパッティのレコードを聞くと、ピアノを弾かずにはいられなくなる。
美しいが、やはりピアノの音なのだ。
弾けそうな気がするのだ。

モーツァルトのソナタを弾いてみる。
ショパンの舟歌を弾いてみる。
そして、僕はリパッティにはなれないことに気がつき、打ちのめされる。
こんな音、出せない。
彼でなければ。
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テーマ : ひとりごと
ジャンル : 心と身体

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