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鬱である=世間体が悪い?

今日(あ、もう昨日だ)は、妻の弟夫婦のところに遊びに行った。
この春、妻の弟夫婦が首都圏に引っ越してきて、我が家とは、高速道路を使えば40分の距離になった。
それからというものの、週末にはときどきお互いの家を訪問するようになった。
もともと仲が良いところだったし。

あちらのご家庭には、4歳の男の子と、2歳の女の子がいる。
我が家の7歳4歳0歳野郎チームが遊びに行くと、とても喜ばれるのだ。

昼御飯と晩御飯をご馳走になり、その間は子どもたちは外の公園で遊び、その間、僕は涼しい部屋で三男坊とともに昼寝をした。



事件は、夕食時に起きた。
長男が、突然、「とうさんは、鬱病なんだよ」と言ったのだ。



特に言論統制を行っていたわけではないので、むこうの家族も、僕が鬱病であったことは知っている。
「でもお父さんは頑張ったんだよね」と言ってくれた。
「そう、だから今は元気なんだよ」と長男は言った。
僕は、苦笑いするしかなかった。

夜の9時ごろ、ようやくその家を後にし、我が家に向かった。



みんな寝息をたてる中、ひとり運転をしながら、もしかして我が長男はよそでもそんなことを言っているのではないか、と疑った。
そうであるならば、世間体が悪い、と、まず思った。

鬱病が、ほんとうに心の風邪であるならば、「ああ、風邪をひいちゃったよ」という感覚で、「鬱になっちゃったんだよ」と言う事もできるかもしれない。
でも、鬱病は、決して「心の風邪」ではない。
鬱病であることをカミングアウトする有名人が増えていることも事実だが、でも、やっぱり世間の鬱病に対する認識を変えるまでには至っていない。
現実問題として、僕は鬱病である、ということを世間様ご近所様に知られるというのには、やっぱり苦痛を感じる。

ご近所付き合いの中で、僕を鬱病患者として見て欲しくない。



そう考えている自分がいることに、少し、どきりとした。
鬱である自分自身の中にも、鬱に対する偏見は、存在していた、ということが分かってしまったのだ。



色々考えた。
とりあえず、明日の朝、長男には言っておきたいと思う。
「あまり、外で、『とうさんは鬱だ』って、言わないで欲しい。」
きっと、どうして?と聞くと思う。
僕は、何と答えれば良いのだろうか。

「恥ずかしいことだから」というのは、僕の偏見でしかない。
出来れば、言っても恥ずかしくない病気であるべきだと思う。

「もう治ったんだから」というまでには至っていない。
まだ、病院に通っているのだから。

この春、小学校に入学した長男。世間体、というものを、どう伝えようか。
そういうものがある、っていうことを、感じてもらうしかないかもしれないな。

この考え方って、鬱の患者として、正常?異常?
僕にはどうにも分からない。
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テーマ : 今日の出来事
ジャンル : 心と身体

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非公開コメント

どきっ、ですね。

その気持ち、わたしが離婚したときの気持ちと少し似ています。
立場としては逆で、子供が「Kちゃんちリコンしたの?って言われた…」としょげて帰って来たのを、「そうだよ?って普通にしていればいいんだよ。それを言った子のお母さんにはママからちゃんと話しておくからね。」と答えました。
で、実際そのお母さんに正面から話しに行ってきたのですが、よくそんなことができたなあと今の小心のわたしはビックリです。
それと、これはとある本に書いてあったことなので単にそういう考えの著者であったということなんですが、うつ病(および精神疾患)に偏見を持っている人のうつ病は治りにくい、なぜなら受け入れようとしないから、という文章があってそれを呼んだ当時のわたしはときっとしました。
そんなことを思い出してしまいました。すみません、自分のこと書いてしまいまして。

考え方というより、感じ方は正常だと思いますよ

父親が病気と闘い克服していく姿を見て

それを誇りに思う子供がいる

この感じ方も 極めて正常だと思うんですよね

ストラグラーさんの気持ちもごく普通の感覚だと思うし、自分の中にも偏見があると気づかれているなら、それはすごくいいことなんじゃないでしょうか。
SEでうつ病なんでけっこうある話だし、お子さんがまだ小さいのに病気について知ってて、でも頑張って治そうとしていることをすでに知ってるなんてすごいじゃないですか。お子さん、いい子だと思うし、ストラグラーさんもいいお父さんなんだろうなといつも思ってます。

うつ病も躁うつ病も、心=脳の病気ですよ。脳だって体ですよ。体の病気と変わんないんですよ。
私はそこまで達するのに9年かかりました。
自分の中に偏見があるから障害者手帳を持つことを受け入れるににも2年かかりました。

我が家の場合を書いておきますね。
発病時、息子はまだ2歳でした。彼は何も分からなかったと思います。

うちの息子は現在、小学校6年。来年通う公立中学校は通院や入院先の精神科専門病院のすぐ近所。
だから、悩みました。他人から変な形で息子の耳に入ったり、息子がそのためにいじめられたりするくらいなら、息子に今のうちに打ち明けようと。

それで例の「双極性障害」の新書を渡して、「これ、おかあちゃんの病気のことが書いてあるから読んでおきなさいね」って。半分くらい分からないって言ってましたけど。
分からないところはおかあちゃんが説明するから、とにかく読んでおけって。

まぁ、そんなラフな子育てしております(苦笑)。

普通の感覚

ストラグラーさん
ごぶさたしております。
「鬱」の件、とても難しい問題と思います私たちの業界では結構「鬱」 の方が多いのも事実ですが、「恥ずかしいことだから」って事で病院に行けない方がどれくらいいるのか?
私の同僚も病院に行けない「鬱」です。今後、一般的な病気として認知されて行くことを祈ります。まあ~本人の心の持ちようなんですが...

返信

>伽羅さん
そんなことがあったんですね。すごいなあ。
心の病気である、ということを、心のどこかで拒否しているんだなあ、僕は。
認識している、ということと、納得している、ということには、ずいぶん開きがあります。
まだまだ、時間がかかりそうです。

>UMAオヤジさん
コメントありがとうございます。
我が息子の考え方、感じ方は、親として誇りを持っています。
僕自身が病気であるということを一旦棚上げすれば、この問題は、世間体というものを子供にどのように教えるか、という、子育ての問題なのかもしれません。

>さくらさん
そうかあ、さくらさんも、そうだったんですね。
僕も、精神系の病気は脳みその病気である、という認識はあります。
ただ、そのことを、病気でない人に伝えるのは、すごく苦労のいることです。
自分自身、しっかり納得できないと、伝えられることでもないですしね。
もう少し、修行を続けます(笑)

>asaさん
そう、やっぱり、世間一般的にはまだまだ「恥ずかしいこと」なんです。
3人に1人くらいの割合で精神科に行くような世相になれば、恥ずかしいことではなくなりますね。
そんな世の中、もちろんイヤですが(笑)

お久しぶりです。
確かに7歳のお子様に世間体を教えるのって難しいですよね。
でもストラグラーさんが頑張ったから鬱病になってしまった。
それは事実。
でも隠したいのも事実。
ゆずのレベルまで行くと隠せないんですけどね^^;
難しい問題ですね^^;

そうですね!
心の病気というと得体のしれない漠然とした感じがあります。
でも、脳の機能障害っていうのか・・からだの一部なんですよね。
ただ、血液検査の結果で分るような病気ではないので・・罹ったことのない人に
説明するのは難しいです。
こういうことがオープンな気がするアメリカでもやはり「crazy」という感覚を
持つ人が多いと聞きます。
「心の風邪」っていう表現はあまり使わないほうがいい気がします。

こんばんは

子どもって世間体を簡単に飛び越えて真理を突くのが上手というか自然体でやってのけますよね。感服します。

私もご近所さんに「体が悪いんですよ」とは言えても「うつなんですよ」とは言えていません。
心のどこかで、何かをささやかれるのが怖いんでしょうね。
多分、大人のほうが偏見あるからなのかな。

私の地元は土地柄、水商売や旅館商売が多く、離婚する家庭が結構多かったんですけど、「○○さんは今日から△△さんって苗字になりますよー」って、一言さらっと言われて、そうなんだー名前変わったんだーくらいにしか思わなかった記憶があります。
子どもってあんまり気にしないというか、無駄な知識がないとそれで終わりですからねw

小さい頃、私自ら「わたしはかんこくじんなんだってー」って言っていて、人から「やまさん韓国人なの?」と聞かれても「そうなの」とだけ答えていました。
これは多分「自分が韓国人であることを恥ずかしく思ってない」から。

うつである自分を受け入れる事ができたら、同じようにさらりと垣根を飛びこえる事ができるのかな…。

息子さんは正しく育ってらっしゃいますよ。
どう接していくかは、もうストラグラーさんの決めることなんでしょうが…。
気にしなくちゃいけない世間体とどうでもいい世間体。しつけって難しいですね。私もちゃんとお母さんになれるか心配です。

難しいですね

お邪魔します。
お子さんはすごくストラグラーさんが大好きなんですね。
大好きなお父さんが病気になって、頑張って病気に勝って、それがすごく嬉しくて。
そんなお子さんの気持ちは大切にしたいですよね。
私も鬱病になって、学生時代からの親友に仕事のストレスで鬱病になって入院すると話したら
「誰だって辛いことあるだろ、情けないな、逃げてるだけだろ、甘えてるんだよ、小学生が学校行きたくないと言っておなか痛いとかいってるのと同じだろ」とか色々言われました。ショックでした。まだまだ鬱病は認知されていないと思いました。わかっているようでもわかっていない。彼は刑事で鬱病の人も見ているからわかるというようなことも言っていましたが、分っていないんですよね。後から謝りのメールが届きました。数ヶ月前に彼の幼馴染の親友が鬱病で自殺して亡くなったから、またかと思ってどうしようもない気持ちになって、言ってしまったとのことでした。それでも言っていいことと悪いことがあります。鬱病について、わかっているようで本当のところがわかっていない人はたくさんいると思います。

お子さんにもそういうことを話されてはどうでしょう。恥ずかしいからとかそういうのではなく、お子さんが傷つかないようにするのが大事だと思います。世間体を気にしているのはなぜですか、本当に自分が恥ずかしいと思ってるのですか?家族のことを心配しているからではないのでしょうか?お子さんが全部理解できるかどうかはわかりませんが、まだまだ、みんな知らない病気だからと、話したほうがいいと思います。

私にはまだ子供がいないので正直わかりません。すごく難しい問題だと思います。生意気なことを言っているとも思います。でも今の自分の考えを伝えたくてコメントさせていただきました。長くなりましたが、すごく考えさせられました。いい解決ができるといいのですが。

返信(その2)

ああ、忙しい忙しい。最近忙しくて、少しハイになっています。
もう、鬱でも何でもいいや、といった気分になりつつあります。
あまり良くない兆候かも。

>ゆずさん
おひさしぶりです。
隠したいのに隠せない、というのも、辛いですよね。
そんなときに、妙に察しの良い人がいたりすると、もっと辛かったりします。
難しい。確かに。

>らいりさん
おひさしぶりです。
脳みその病気であることは、間違いない。ただ、そう認知してくれている一般人は、そう多くないのも間違いありません。

少し前のニュースで、こんなのありました。
『うつ病、血液検査で診断 白血球の遺伝子反応に着目』
http://www.asahi.com/science/update/0710/OSK200907100164.html
精度がどこまで上がるか、疑問な点もありますが、血液検査で鬱が分かる、といった画期的なことになるかもしれませんね。

>やまさん
世の中をうまく渡っていくための処世術は、やっぱり世の中に出てみないと分からないもんですよね。
ただ、親父はそうやって頑張っているのだ、というところは、子供は感じてくれている。
それを押さえつけないように、でも、世間(子供の世間は、広くても小学校の校区まで)をきちっと渡っていけるように、教えてやりたいな、とも思っています。

やまさんが小さい頃から在日韓国人であったように、小さい頃から鬱病であれば、対応できたかもしれませんね。でっかくなり過ぎた頭で考えてしまうと、世間の目が、どうしても気になってしまうのかもしれません。
僕なんかは、「在日の人って、大変なんだろうなあ」と思ってしまうわけです。それは、僕自身、何も分かっていないから。僕自身の中にも、偏見があるから。
その偏見を溶かすには、やっぱりその人と話をするしかないんです。
「鬱であること」も、自分自身が納得し、理解してもらう努力をすることが必要なのかもしれません。

>優莉.Azさん
変に嘘でごまかしたり、適当なことを言って茶化すのは、おそらく良くないでしょう。
そうですね。今考えていることを、正直に伝えてみるのが良いかもしれませんね。
7歳の坊主に、すべてが分かるわけがない。10%も分からないかもしれない。
でも、考えているすべてを話してみようと思います。
それで息子がどう感じるか。10年後、20年後に、何かを思い出してくれるかどうか。

ご友人のことについて。もし僕がその立場だったら、そして僕が病気でなかったら、同じことを言っているかもしれません。悪意ゼロ。その人のためを思って出た言葉であることは間違いない。
でも、鬱である僕が言われた立場だったら、その友人を許さないかもしれません。
全部分かっていて、それでも許せない。

普通は、言っていいことなんです。気合入れて、お前頑張れ、って言ってくれているんだから。
でも、鬱に対しては、言ってはいけないことなんです。
このことが、世間一般的に、鬱病の特殊性、取扱注意性を強めることにもなっています・・・。

---------------
ちょっと、考えが発散しはじめました。そろそろ寝ようと思います。
皆さんコメントありがとうございました。

うつ病って

言う病名自体が、間違ってると思います。

正確には『脳内伝達物質不良症候群』の方が、正しいと思いますよ。

うつ病と言う病名が、イメージを悪くしてるだけですね。

『脳内伝達物質不良症候群』に病名を変更すれば、偏見は全く無くなると思いますよ。

通りすがりで失礼しました。

お大事にして下さいませ。

返信>通りすがりの者さん

コメントありがとうございます。
昔の記事にコメントされると「どきっ」とします。
「何か変なこと書いたかなあ」(笑)

病名についてですが、鬱病の原因が脳内伝達物質不良なのであれば、そのとおりなんだと思います。
そして、鬱病については、「脳内伝達物質不良による鬱状態」と呼ばれることになるのでしょう。
今でも、たとえば脳腫瘍が原因の鬱状態については、鬱病ではなく、脳腫瘍による鬱状態、となります。

ただ、残念なことに、脳内物質の異常が原因であるというのは、現時点ではまだ「仮説」なんです。
基礎的研究の成果に期待しましょう。
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プロフィール

ストラグラー

Author:ストラグラー
システムエンジニア11年戦士。
世の中の出来事や身のまわりのいろいろなことに、興味の向くままに、てれてれと書き綴ります。
闘って撃沈したり、折り合いをつけたり、妥協したり、たまにはガッツポーズしたり。
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