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ニコチン依存とは

今日は、最後にタバコを吸った日から数えて、450日目になる。
ちょうど、と言って良いのか悪いのか、微妙な日数。

最後に吸ったタバコのことは、ほとんど思い出すこともなくなった。
あまり、美味しくなかったことは、妙に記憶に残っている。
美味しくないタバコで終わらせるために、わざと、3~4本続けて吸った。
気持ち悪いし、変な唾は出るし、頭がぐらぐらするし、もうこれで吸わなくてもいい、と思えるまで、目一杯吸った。
そのおかげかどうか、あれから450日間、今までタバコを吸わずに済んでいる。

そもそもニコチン依存とは、どのような状態を指すのか。
ひと言で言えば、アセチルコリン受容体を刺激するために、神経伝達物質の代替としてニコチンを必要とする状態、ということである。
んん?なんじゃそりゃ?

ググッてみたら、色々と分かったので、簡単に解説しよう。
専門家ではないので、相当乱暴な解説だと思うが。
僕の理解は、以下のとおりである。



神経細胞には、前の細胞から受け取った信号を、次の細胞に渡す役割がある。
この役割を果たすため、神経細胞同士の連結場所は、少し特殊な構造をしている。
一般的にはこれを「シナプス」と言う。

神経の信号は、電気信号という形で存在する。
といっても、電線のように、神経細胞上を電子がびゅんびゅん移動するわけではない。
神経細胞内の電圧の変化(イオンの量の変化)という形で存在する。
そして、この電圧の変化を次の細胞に伝えることで、信号は細胞から細胞へと送られる。
ところが、「シナプス」と呼ばれる神経細胞の連結場所は、わずかに隙間がある。
隙間があっては、電気が流れない。

ある神経細胞の電圧が変化したとしよう。
この信号を、次の細胞に伝えたい。
でも、次の細胞との間には、隙間があって、うまく電圧の変化が伝えられない。

そこで、神経細胞は、物質を放出する。
神経細胞の電圧が一定以上変化すると、細胞は、びゅっと物質を吐き出すのだ。
次の細胞には、その物質に反応する箇所(受容体という)があり、そこに物質がくっつくと、外界とイオンの出し入れをする穴を開けたり閉じたりする。
これにより、次の細胞の電圧も変化する。
こうして、細胞の電圧の変化が次から次へと伝わり、信号として伝わっていく。
これが、シナプスの仕組み。神経が信号となって細胞間を伝わる仕組み。
そして、この細胞が放出する物質が、神経伝達物質である。
有名なところでは、アドレナリン、ドーパミン、セロトニン、グルタミン酸といったものがある。
そして、伝える情報の違いにより、使用される神経伝達物質も変わってくる。
(アドレナリンが出てるぞぉ~、という気分のときは、アドレナリンが使用されている、ということ。)

神経伝達物質は、無尽蔵にあるわけではない。
放出するだけでは、細胞からなくなってしまって、次の信号を伝えられなくなってしまう。
だから、神経細胞には、一回出した物質を回収する機能も備えている。

まとめよう。
1.神経細胞の電圧が変化する
2.シナプスの送信側細胞から、神経伝達物質が放出される
3.シナプスの受信側細胞にある受容体が、神経伝達物質に反応して、口を開く
4.受信側細胞の電圧が変化する。1に戻る。
5.放出された神経伝達物質は、シナプスの送信側細胞に吸収される。

こんな具合。

で、その神経伝達物質の中に、アセチルコリンという物質がある。
このアセチルコリンは、副交感神経の伝達を担っている。
副交感神経を刺激すると、主なものとして次のような効果が現れる。
・瞳孔の収縮
・涙腺、鼻腔腺、唾液腺の分泌
・血圧、心拍数の低下
・胃活動の低下、胃液の分泌、インシュリンの分泌
・小腸運動の向上
・勃起
・膀胱収縮
・筋肉の収縮
簡単に言えば、自律神経リラックス系、である。

アセチルコリンにも、受容体がある。
この受容体の中に、ニコチンにも反応してしまう受容体があるのだ。

つまり、タバコを吸うと、勝手にアセチルコリン受容体が反応し、副交感神経が刺激される。
結果、リラックス効果が生じる。
これを続けると、アセチルコリンの放出能力が弱くなってしまう。
「あ、ニコチンが代替してくれているから、いいや」、ってな具合に。
だから、余計にニコチンを求めてしまう。
これが、依存症の素。

ちなみに、アセチルコリンを過剰放出・再吸収阻害する物質(毒)もある。
サリン、である。
地下鉄サリン事件の被害者の証言の中に、「あたりが暗くなった」というのがあるが、あれは、アセチルコリン過剰放出による瞳孔収縮の結果である。

以上。



で、結局、何が言いたいかというと、
今日は、とてもタバコが吸いたい日だった。
ニコチン禁断時の症状というのは、自律神経がリラックスしていない状態だ、ということなのだから、つまり、今日は、全然リラックスできていない日だ、ということになる。


よし。納得。
次回はこの勢いで、禁煙鬱についても調べてみよう。
その前に、ゆっくり寝ることにしよう。
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ジャンル : 心と身体

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非公開コメント

さすが

こんなにわかりやすい文字だけの説明を初めて読みました。感動。
それで、1年以上たってもタバコを吸いたくなる日が来るっていうオチに絶望。(←ウツダシノウくらいの軽い意味ですよ)

ご自分で加減してるパキシルは、いい具合に効いてますか?

返信

「僕はタバコが吸いたかったのだけれど、一生懸命我慢した」というのを、どう書いたら伝えられるか、と考えた結果、出来た文章が、これです。
何とか伝わったようで、光栄です。
パキシルは、現在20mg/日を継続中です。いまのところ、妙な鬱っ気もなく、順調のようです。

禁煙に成功したのは、スゴイですね!

根性があります。
スゴイ精神力ですね。

私は…タバコをくわえた事すら無い程の、
【体に悪い物体】だと、思っている人種です。

私も、ストラグラーさんの根性を、見習わないと。

ちはり

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

返信

>ちはりさん
いやいや、大きな誤解だと思います。
タバコなんか、そもそも吸っていない人のほうがスゴイんです。

さすがに1年以上経つと、『ファミレスで禁煙席を希望したとき、ウェイトレスさんに「すごいですね」と言って欲しい』衝動は、随分減りました。
・・・でも、誉められると嬉しいのです(笑)

>2009-10-20 15:23さん
いえ、結構です。お断りします。
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