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事業仕分け-次世代スパコン開発費凍結について

スーパーコンピュータ(以下スパコン)の開発予算凍結が、いろいろと問題になっていることは、皆様もご存知のことであろう。
暇だったので、考えてみたんだけれど、これって、今の日本の教育問題そのものだったりしないだろうか。
あまりにもお粗末なスパコン議論に辟易している、というのが本音ですけれど。
以下、ちょっとだけ、お付き合いくださいね。

論題:
 スーパーコンピュータの開発予算凍結は、国民の教育に対する意識の低下を示している。

・政治は誰のためのもの?

回答:政治は、国民のためのものである。
では、それは、今の国民のためのもの? それとも、将来の国民のためのもの?
もちろん、今の国民のためのものである。
だって、次の選挙で勝たないといけないですからね。
今の国民を蔑ろにするところに、政治は有り得ない。
自民党政権が潰れた理由も、そこにある。


・国力とは何?

回答:将来にわたり国民の生活水準が豊かであることである。
だから、金をばらまく政策に、国力の低下を案じる人が多いのだ。
年金に不安を覚える人が多いのだ。


・国力を上げる、つまり、将来の国民の生活水準を豊かにするために行うべきことは?

国民の多数が、国力を上げることを考えられる状態になることが前提である。
それがあって、初めて政治家は、将来の国民のための政治が行えるようになる。
一般的に、現在の自身の生活水準の安定がないところに、未来を考える余裕など無い。
だから、国力を上げるためには、現在の社会・生活が安定していることが大前提なのだ。


・教育の矛盾

教育は、将来の国民のための投資である。
つまり、国力を上げるための投資である。
大学、その他研究機関での研究や、企業における研究開発も、教育の延長線上にあると考えてよい。
スパコンも、その一部である。
あれを使って、物理学や化学、気象学、海洋学など、様々な分野の最先端の研究がなされている。
日本では一般的ではないが、軍事研究も、立派なその一分野である。
そのベースとなるスパコンの開発が、「金がかかるからやらない」というのは、つまり、教育を蔑ろにしていることに他ならない。将来の国力を殺ぐ行為に他ならない。

でも、元をただせば、そんなことを政治家に言わせる国民の意識のほうが悪い。
「スパコンは金がかかるからやらない」と言っても、次の選挙で落ちないんだもん。


・「教育に金をかけるべきだ」という国民の合意の無さ

ここで言う教育は、高等教育のことね。
小中学校に金をかけるのは、当たり前なので。

「出来る子には、どんどん上の勉強をさせよう、それを国としてもバックアップしよう」という意識が、あまりにも無い。
「好きで勉強をやっているんだから、金はそいつが勝手に払えよ」と考える人、多すぎない?

勉強したい人には、勉強をさせる機会を与える(インフラ整備)。
勉強させて成果の出そうな人には、金を出す(資金的バックアップ)。
これが、教育への金のかけ方の基本です。

今の日本って、海外からの留学生には、ものすごく手厚い保護がある。
でも、日本人が海外留学する場合、ほとんどの場合自費、ですよ。
大学院生だって、自腹で勉強する国なんです。
他の国で、大学院生が自腹で勉強している国って、どのくらいあるんだろうか。
国の宝を育てている、将来の国の繁栄を担う人材を育てているという意識が、あまりにも少ないのでは?


・政治力のない、専門バカ

学者側にも、問題があるよな。ただの専門バカになってしまっている。
国家的に重要な仕事だと思うのであれば、きちんと国にパイプを通しておくべきではないですか?
「好きでやっているんだから、いいんだよ」って思う学者がいたとすれば、そんなのは大学でやらないでください。家の中でこそこそ研究していればいいんです。

僕がここで書いたようなこと、きちんと声を上げていますか?
人に頼ったって、だめですよ。


以上。
あ、そういえば、ブログ開設してから1年経過した。おめでとう。ありがとう。
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大学にて

私は大学だけ私立だったのですけど、最初の授業で教授から「私学と言えども大学は国から私学助成を貰ってるんだから、『自分の学術的興味のため』なんかで大学に来てもらっては困る。将来卒業した後に世の中に役立てるために学べ」と言われたのを覚えてます。それだけ、大学が遊びに行くところと勘違いしてる学生も多かったのでしょう。他の教授は「大学の経営を助けるための学生も必要だ」と皮肉を言ってましたが。学者のくだりでそんなことを思い出しました。

このあと、ぐじゃぐじゃいろいろ書いてたんだけど、自分で嫌になったので削除。

ブログ開設1周年おめでとうございます。(変換ミスしてブログ解説1執念とか)

返信>さくらごはんさん

ブログ解説1執念。僕のブログにぴったりのキャッチコピーかも(笑)

世の中には、世の中の役に立たない学問が山ほどあります。
小中学生的に言えば、「数学出来なくても生きていけるぞ」的発想で捉えることの可能な学問。
有用な学問と比較すれば、不要と言われても仕方がない。だからこそ、政治力が必要なのだと考えます。

多くの学生は「捨て石」なのだと、何かで読んだことがあります。
「大学の経営を助けるための学生も必要だ」とは、おそらく本音ではないか、と。
むしろ、「私学と言えども大学は国から私学助成を貰ってるんだから、『自分の学術的興味のため』なんかで大学に来てもらっては困る。将来卒業した後に世の中に役立てるために学べ」のほうに、皮肉を感じます。

教育とは?

高校までの教育は、全くの基礎(ベース)の勉強ですよね。それすら出来ない環境に有る子供達に最低その機会を与えることは、政治の責任だと理解します。

スパコンを含め、高等研究はインフラ(大学や研究所)を作れば済むものでも無いですね。

一番大事なことは、研究したいから研究すると言うことだと思います。その時に、インフラとしての大学や研究所が無いのは困ります。しかし、研究は、一生続けるもの、また、続けられるものですね。

社会人に成ってお金を貯めて、大学や研究所に入り直す人も沢山居ます。奨学資金や助成基金の補助で研究する人も居ます。

問題は、国費(税金)で何処までの研究のインフラをすれば良いのかと言うマスの問題です。

今の民主党が言っている人に投資する税金の使い方の優先順位の問題だと思います。

返信>tom jerryさん

トムとジェリー、なかよくけんかしな。
最近、我が家で流行っています。

1.研究したいから研究する?
国費で研究する以上、その研究が国のためになることを立証・保証すべきではないでしょうか。または、少なくとも国家国民を納得させるべきでしょう。

2.社会人に成ってお金を貯めて、大学や研究所に入り直す人も沢山居る?
本当に国家国民の役に立つのであれば、盛大に税金を投入して、がんがん研究させるべきでしょう。役に立つのだから、元は後からいくらでも取れる。
今までそうしてこなかったから、国から金を貰っておきながら、「研究したいから研究する」なんてことをホザくことが出来るのでは?

3.マスの問題?
そのマスは誰が決めるのでしょう?
研究所は作る。でも留学は自費。
そのあたりの線引きは?
結局、何も出来ないと思いますよ。

全部金出して、あとで回収すればいい、というのが僕の考え。
国の方向としてどうすべきなのかを考えなければ、この問題は解決しない。
如何でしょう?
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