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人の心の理解は不可能

極論なのだけれど。
人の心を理解するのって、無理なことなんだと思う。
少なくとも、僕は、目の前にいる人に対して「あなたを理解しています」なんて、畏れ多くて言えない。
妻にだって、子供にだって、言えない。
心、気持ちが、そんなに簡単に人に理解できるほど単純ではないことは、僕自身がよく知っている。

子を喪った親の心は、僕には分からない。
自分の身を引き裂かれるような思い、なのだろう。
そんなものを、今の自分の想像の何十倍、何百倍したような気持ちなのだろう。
そこまでしか、分からない。
子を喪ったとき、僕自身がどうなってしまうのか、想像すらできない。
そんな想像を超えた世界の話なんて、どうしたって分からない。
「分かります。理解できます」なんて、絶対に言えない。

逆の立場でそんなことを言われたら、僕はきっと、その相手に殺意を覚える。
その程度のことしか、分からない。

鬱病の人の心も、分からない。
鬱病って、まだまだ病理学的にきちんと解明されていない病気だ。
風邪と一緒で、原因はわからないけれど、抑鬱状態という症状に似たようなものがあり、それをひとまとめに「鬱」と呼んでいるだけの話だ。
しかも、おそらく脳みその病気だ。つまり、症状が心に出る病気だ。
心は、その人の人生が培ってきた、記憶そのものだ。

その人それぞれの人生が投影された心が病んじゃった場合、その心をどうやって理解できる?
その人の人生は理解可能? 心のどの部分が病んじゃったか、理解可能?
僕自身、僕が抑鬱状態になったときの心が理解できないのに。
「あなたの心を理解したい」という人が現れたら、丁重にお帰りいただこう。
「間に合っています」
まず、僕自身が理解したいんです。

「誰も自分の心を理解してくれない」は、決して答えが返ってこない、一方通行の言葉だ。
誰だって、簡単に理解されるほど陳腐な人生を送ってきたつもりは、ない。
自分の心を理解できるのは、どんなに多く見積もっても、自分自身だけである。
「誰も自分の心を理解してくれない」という人が現れたら、僕はこう言おう。
「あなた自身が理解できていないのであれば、私に理解できるはずがありません」



でも、「理解したい」という気持ちが出てくるときがあるのは、何なのだろう。
たとえば、妻を理解したいと思う。
息子を理解したいと思う。
そんなとき、理解できないものを理解しようとしているつもりは、ない。
理解可能なものを理解しようとしているんだろう。
それって、何だろう。

たとえば、相手の立場。
たとえば、相手の嗜好。
たとえば、相手の要求。

そういった、相手の一部分を理解したいだけなのか。
理解して、何がしたいのだろう。

きっと、「力になりたい」のだろうな。

心は分からない。
でも、同調は、できる。
褒めることは、できる。
慰めることは、できる。
陰口をたたかないことは、できる。
叱ることは、できる。
自分の体験を語ることは、できる。
病院を勧めることは、できる。

次元こそ違え、ペットも同じかも。
犬猫の心は分からない。
でも、大抵の場合、ペットが欲しているものは、きちんと与えることが出来る。



相手の心を理解しようなんて、傲慢な考えは捨てる。
相手の立場に立って、自分自身で考え、何が出来るかを考える。
出来ること、出来ないことの、見極め。
こんなところにも、ポイントがあったんだな。

以上、ちょっとした思考の体操。
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テーマ : 心のつぶやき
ジャンル : 心と身体

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非公開コメント

おはようございます

ストラグラーさんの考え、ほぼ同感です。
更に自分の考えを付け加えるなら、
「人と人はすべてを理解は出来ないからこそ、その理解できない部分を思いやる」
ことが必要なのかな、などと思っています。
時には余裕が無くて、上手くいかないこともありますが、こういう感覚は大事にしていきたいです。

返信>咲坂ハユルさん

コメントありがとうございます。
読み返してみて、この記事、なんと読みにくい記事なんだろう、と呆れてしまいました。
それでも読んでいただき、コメントまでしていただき、ほんとうに恐れ入ります。
「理解できない部分を思いやる」という考え方、ステキですね。
真似してみたいと思います。
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