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五感の力、マイナス思考のいなし方

明日のことを想像し、悩み、憂鬱になる。
悩んだところで事態は打開しないし、明日は何も変わらない。
そんなことは分かっている。
でも、悩み、憂鬱になる。

何年も前のことを後悔し、憂鬱になる。
悩んだところで事実は事実なのだし、過去は変えようがない。
そんなことは分かっている。
でも、悩み、憂鬱になる。

人間関係をこじらせないかと、悩み、憂鬱になる。
悩んだところで、自分の気持ちや他人の行動のコントロールなんてできない。
そんなことは分かっている。
でも、悩み、憂鬱になる。



悩みなんてくだらないし、考えたところで何も解決しない。
分かっている。何も考えないのがベストであることくらい、重々承知なのだ。
でも、何も考えないなんてことが簡単にできるわけがない。
できていれば、最初からマイナス思考で悩んだり困ったりしていない。
考えまいとすればするほど、心は悩みでいっぱいになり、頭は憂鬱の網で覆われる。
脳みそは暴走を始める。

眠れない。
仕事が手につかない。



夜。
靴を履き、玄関を出て、歩き始める。
身体がだるい。でも、無理にでも前に進む。
前を見て、ただ前に向かって進む。
歩幅、姿勢、身体の軸、そんなものを考えながら、まっすぐな道を、ひたすら歩き続ける。
30分近く歩いて、そこから来た道を引き返す。
こんどは、走る。
息があがらない程度のペースで、顔にあたる風を感じながら、走る。
指をすこし広げる。その隙間を、空気が通り抜けていく。
軽い疲労感を、感じる。
汗が流れ、乾くのを感じる。

悩みの元になっていた状況は何も変わらない。
でも、どうしてこんなことで悩んでいたのか、分からなくなる。
シャワーを浴び、床に就く。



会社帰り。
いつもの駅には寄らず、そこから2~3駅分、歩く。
30分、場合によっては1時間近く歩いてから、電車に乗る。
電車に乗ったら、なにかひとつ、集中することを決める。

たとえば、音楽を聞く。他は何もしない。
出来る限り小さい音量で。聞こえるか聞こえないかくらい。
これを、集中して聞き取る。

たとえば、電車の音を聞く。他は何もしない。
電車が風を切る音。
パンタグラフが架線と擦れる音。

たとえば、自分からは見えない人を感じる。他は何もしない。
自分の背中側に立っている人を、目を使わずに感じ取る。
性別、身長、仕草、いろいろなものを感じ取る。
その人の立てる音で、その人の気持ちを感じる。

悩みの元になっていた状況は何も変わらない。
でも、どうしてこんなことで悩んでいたのか、分からなくなる。
電車を降り、家路を急ぐ。



外に出て、風の音、雨の音を聞き取る。
気温、湿度を、肌で感じ取る。
土の匂い、植物の匂いを嗅ぎ取る。
雲の動きを見て、風の流れを想像する。

五感が研ぎ澄まされる。
身体の隅々まで神経が行き届く。

自分のすべてではないかと思っていた巨大な悩みが、実は脳みそだけに閉じた問題であることに、気付く。
自分の目は、耳は、鼻は、舌は、感覚は、何の悩みも感じない。
悩みは、自分がせっせとこしらえた、想像上の怪物。
悩みは、この世に実体として存在なんかしていない。

色、音、匂い、味、空気。
そこには、何の悩みも存在しない。
ただ、そこに実体として存在しているものだけを、存在しているように感じるのみ。

そのことをきちんと感じ取れている間、僕の憂鬱な悩みはどこかにいってしまう。
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テーマ : 健康
ジャンル : 心と身体

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